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トイレ介助について
親の介護に不安を抱えている人の中には「排泄のお世話ができるだろうか」と心配をしている人も多いようです。
自分の親が排泄の世話を必要とする姿を見たくない、と感じるのでしょうが、それは親の立場からしても同じことです。
子どもにトイレ介助をしてもらうことに対して、情けなく、また申し訳ない気持ちでいることでしょう。
トイレ介助では、こうしたお年寄りの自尊心を傷つけないための配慮が必要です。一日に何度もトイレに付き添い、時に失敗して着替えたりするくらいならいっその事おむつにしてしまった方が苦労も少ない、と言う人もいます。
しかしお年寄り自身に尿意や便意があるのなら、できるだけおむつは避けた方がよいです。おむつを着けると介助される本人は自信を失い、落胆し、自分のことは自分でしようとする意欲が消失してしまいがちです。
それにおむつを使い始めると、介護者はおむつ交換が予想以上に負担であることに気付き、介護の苦労に耐えられなくなってしまうこともあるようです。
おむつを使わないでいると、トイレが間に合わず失敗することも出てきます。失敗を防ぐために、衣服の工夫や早めにトイレに誘うことが必要です。
排泄の間隔を把握して早めに誘導しますが、この時に「失敗して服を汚すと困るから」などとは言わず、「今、手が空いているので行きましょう」と声をかけるようにしましょう。
失敗したことを非難する言い方は避けなければいけません。また中には失敗することを恐れて水分を控えてしまう人もいるようですが、これは脱水症状を招くことになるので注意が必要です。便秘予防のためにも水分補給はしっかり行ないましょう。
介護の心構えと注意する点